しょうが(ぼう)


むかしむかし、料理(りょうり)()きなおばあさんが、小麦粉(こむぎこ)をこねて子供(こども)(かたち)をしたしょうがパンぼうやを()こうとしました。
「そろそろ、()きあがるわ」とおばあさんがオーブンのふたをあけると、しょうがパン(ぼう)やが、()()しました。
(とお)いよ、遠いよ。ボクが(いち)(ばん)さ!だれもボクを(つか)まえられないよ」

おばあさんは、しょうがパン坊やについていけません。
(はし)って()くとブタに出会(であ)いました。「おいしい坊やだ」ブタも、おばあさんと一緒(いっしょ)(おい)かけました。
「遠いよ、遠いよ。ボクが一番さ!」